三鷹駅より徒歩5分マンツーマンサロン

hair design calm スタイリストの中山です

突然ですが、『温泉』は好きですか?

私は熊本出身ですので、地元には黒川温泉という名泉があります。いい所ですよ、2回しか行ったことないけどwもったいない・・・

お風呂のマナーはいろいろありますが、『髪を湯船につけない』というマナーを知っていますか?

髪を湯船に浸かってしまうと、髪についている埃や汚れがお湯に溶け出し、お湯を汚すため、髪がつかないように配慮しましょう』ということです。

しかし、それ以外にも髪を湯船につけてはいけない理由があるんです!

 


まずは温泉の定義
  1. 源泉温度が25度以上であること
  2. 「リチウムイオン」「水素イオン」「沃素イオン」「フッ素イオン」「メタけい素」「重炭酸ソーダ」など19の特定の成分が1つ以上規定値に達しているもの。

以上の2点のうち、どちらかを満たせば温泉と認定されます。

地球内部のマグマ熱によって、100m掘るごとに約2度水温が上がると言われていますので、どんどん掘り進めていけばいずれ25度以上の源泉が湧くということです

 


マナー以外に髪をつけてはいけない理由

 

『美人の湯』と表現される温泉も多くあります。入ると肌がすべすべになりますよね。あれは温泉のアルカリで肌表面の古い角質が溶かされているからなのです

角質はタンパク質ですが、アルカリはタンパク質を溶かしていくのです。これは肌にとっては悪いことではありません。名前の通り、肌つるつるの美人になるかもしれません。

 

では髪はどうでしょう

 

温泉の大半はアルカリ泉です(中性や酸性の温泉もあります)

アルカリ性の液体を髪につけると、キューティクルがひらき髪が膨潤(膨らむ)します。実はこの状態、パーマ液をつけた時と同じ反応なんです。phが高ければ高いほど、反応も強くでます。

ちなみにパーマ液で強いとされている薬剤でphは9〜10ほどです。

高phの温泉を調べてみると

  1. 長野県 白馬八方温泉 おびたなの湯 ph11.5
  2. 埼玉県 都幾川温泉 湯元館 ph11.3
  3. 岩手県 新山根温泉 べっぴんの湯 ph10.8

など、パーマ液よりも高い数値の場所もあります。他の成分的要素もありますので、一概に『パーマ液より痛む』とは言いませんが、アルカリによる髪のダメージは確実にあります


先日のブログ『爪と髪』編でも書きましたが、髪は死滅細胞です。肌と違い、内側から新しい髪が出てくることはありません。なので、温泉に髪をつけてばつけるほど、どんどん傷んでしますのです。

これが髪を温泉につけてはいけない理由です

ちなみに、ほとんどの温泉でシャワーから出るお湯はただの水道水ですので、洗うことは問題ありません(まれに蛇口のお湯も源泉の所もあるらしいですが)


これから寒くなるにつれて、温泉に行く方も多いのではないでしょうか?その際はマナーを守りつつ、髪の毛もしっかり守ってくださいね