三鷹駅より徒歩5分マンツーマンサロン

hair design calm スタイリストの中山です

『界面活性剤』という言葉を聞いたことありますか?

当店のお客様に聞いたところ、『知らない、聞いたことない』とか『シャンプーに入ってる成分?』とか『髪によくない奴』とかいろいろな意見が出ました

名前は知ってるけど、どんなものなのかイマイチはっきりしまい『界面活性剤』を解説していきます


界面活性剤とは?

界面活性剤(かいめんかっせいざい、英語: surface active agent, surfactant)とは、分子内に水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基)を持つ物質の総称。両親媒性分子と呼ばれることも多い。ミセルやベシクル、ラメラ構造を形成することで、極性物質と非極性物質を均一に混合させる働きをする。また、表面張力を弱める作用を持つ。

石鹸をはじめとする洗剤の主成分である。多数の界面活性剤が存在し、サポニンやリン脂質、ペプチドなどの天然にも界面活性剤としてはたらく物質は多い(Wikipediaより引用)

 

専門的すぎて、なんのことかよくわかりませんねw

わかりやすくするためにまずは形から見ていきましょう

界面活性剤は水になじみやすい『親水基』と油になじみやすい『親油基』がくっついた形をしています。

では、どのような働きがあるのでしょう?

(画像はReseMomより引用)

頭皮や髪についている汚れは、頭皮から出る皮脂やスタイリング剤だったりします。実は大部分が油だったりします。

その油汚れに親油基がくっついていきます。そして汚れ全体を包み込むと浮き上がってきます。親水基は水になじみやすいので、汚れが浮き上がっている状態で水に流すと、汚れが取れるという仕組みになっています。

つまり界面活性剤の働きとは、ズバリ!汚れ(油)を落とすこと!なのです

 

シャンプー以外の界面活性剤

界面活性剤はシャンプー以外にも入っています。衣類用洗剤や食器洗い用洗剤、車の洗車剤などにも入っています

また、バターやマヨネーズなどの油と水を混ぜ合わせて造られる食品にも乳化剤(界面活性剤)として配合されています。食品に使われる界面活性剤は『食品衛生法』によって定められています

 


でも界面活性剤入ってるシャンプーって髪や肌によくないんでしょ?

これ、実際にお客様に聞かれた質問です。界面活性剤の入っていないシャンプーなんてありません(たぶんw)

 

問題なのは界面活性剤の種類です。

よくアミノ酸系シャンプーや石鹸シャンプーとかありますが、ようはアミノ酸の界面活性剤、石鹸の界面活性剤入りのシャンプーということです

界面活性剤の種類は豊富で、それぞれ汚れを落とすパワーが違います

皮脂の分泌が少ない人が、洗浄力の強い界面活性剤のシャンプーを使えば油分が足りなくなり、髪や頭皮は乾燥してしまいます

逆に、皮脂の分泌が多い、またはワックスなどのスタイリング剤を使う方が洗浄力の弱い界面活性剤シャンプーを使えば、汚れが落ちきれません

自分にあったものを知ることが大切です

ここで、この界面活性剤がいいとか悪いとか書いてしますと、色々誤解を生んでしまうので控えますが、今のシャンプーは複数の界面活性剤をバランスを見ながら組んでいるものが多くなってきました。ですので、この成分が入っているからダメだとは一概に言えない気もします

なかなか自分にあったシャンプーに出会えない方は一度ご相談ください。頭皮や髪のタイプからオススメできるシャンプーが見つかるかもしれません